ゼッツー(カワサキ 750 RS)

 1973年2月にリリースされたと聞いている。
 何せ当時はまだ2歳にもなっていない。
 世界初の4ストロークDOHC4気筒750cc、北米市場向けの900 SUPER FOUR(Z1)の日本国内仕様として750RS(Z2)通称ゼッツーは生まれ、爆発的な大ヒットとなったそうだ。
 ナナハンといえば、ホンダのCB750Fourが代名詞だが、後発カワサキ750RSも同じ。
 1980年代後半には、もはや伝説的なオートバイとなっていた。
 当時連載されていた少年漫画誌の作品(あいつとララバイ)の影響もあったし、後の漫画作品でも度々登場する印象深い登場人物の乗るオートバイだったせいもあるが、何よりそのデザインと存在感が群を抜いて格好良かったのだ。
 いつ頃手に入れたのかの記憶はあやふやなのだが、限定解除をして最初に手に入れたスズキGSX-R750の次に手に入れたものだったので、たぶん大学生の頃(20歳前後)だったと思う。
 根城にしていたバイクショップのお客さんの海外転勤が決まり、欲しがっている人に格安で譲るという話に飛びついた。
 いくらだったのかの詳細は思い出せないが、あり得ないくらい格安だったことだけはうっすらと覚えている。(込々で30万円以下だったと思う)
 当時でも吸排気系や足回りを改造されたものが多かったが、珍しいフルノーマル車だったので、そのまま無改造で乗ることにした。
 


 ゼッツーにたどり着くまでに、かなりの数の旧車に乗っていたのだが、このオートバイが名車と呼ばれる理由が、実際に所有し乗ってみて良く解った。
 1970年代のオートバイとしてはという但し書きがつくが、最もバランスが良い(走る、曲がる、止まる、乗りやすい)からなのだ。
 近い乗り味となると、後続となったスズキのGS750や、更に後に登場するホンダのCB750Fがある。
 これらも名車と言われている理由は同じ。
 ただ750RSは、これらの中で最も古く、最初に登場したからこその名声だったというわけだ。
 最終的にエンジンが壊れて数年不動車のままだったが、直る見込みがないので売ってしまったことがとても悔やまれる。
 そのまま持っておけば何とか修理することが出来て、再び乗ることも出来ただろう。
 しかし、時は戻らない。
 かなり長く乗っていたと思っていたが、それでも5年乗ったか乗らないかだった。
 1997年にハーレーダビッドソンのFXDLダイナローライダーに乗り換え、これが自身の所有した大排気量オートバイの最後となってしまった。
 ローライダーも結婚を機に、手放してしまったが、これは地元の先輩が「いつでも買い戻せるように」と買い取ってくれたおかげで、いまもその車体を見ることが出来る。

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